本資料は、世界半導体市場統計(WSTS)が公表する半導体市場予測です。

更新日:2024年12月3日

集計期間:2018年から2024年12月まで

以下はWSTS 2024年秋季半導体市場予測の結果<2024年12月3日(火)15:00 公表文>からの引用。

製品別市場動向(世界市場)
2024 年における製品別のドルベースでの市場は、ディスクリートは前年比-11.2%、市場規模
315 億ドル、オプトは同-2.5%、市場規模 421 億ドル、センサー&アクチュエーターは同-5.1%、市
場規模 187 億ドル、IC 全体は同+24.8%、市場規模 5,345 億ドルと予測した。IC の製品別は、メモ
リーは前年比+81.0%、ロジックは同+16.9%、マイクロは同+3.9%、アナログは同-2.2%と予測した。
2025 年には、ディスクリートは前年比+5.8%、市場規模 334 億ドル、オプトは同+3.8%、市場規模
437 億ドル、センサー&アクチュエーターは同+7.0%、市場規模 200 億ドル、IC 全体は同+12.3%、
市場規模 6,001 億ドルと予測した。IC の製品別予測は、メモリーは前年比+13.4%、ロジックは同
+16.8%、マイクロは同+5.6%、アナログは同+4.7%と予測した。

世界の半導体市場動向
2023 年の世界半導体市場は前年比-8.2%であった。世界的なインフレやそれに伴う利上げ、
地政学的リスクの高まりなどが個人消費や企業の設備投資等に影響し、AI 関連・自動車用途を
除き半導体需要は低調であった。
2024 年は前年比+19.0%と再拡大を予測した。AI 関連投資が好調で、これに伴って需要が拡大
しているメモリー製品や GPU などのロジック製品が半導体市場を牽引しており、それが継続する
ものとみた。一方 AI 関連を除くと、前年好調であった自動車用途が低迷したほか、設備投資の
冷え込みを背景とした産業用途の不振など、多くの製品で前年比マイナス成長を予測した。
2025 年は前年比+11.2%と更なる市場拡大を予測した。AI 関連ではデータセンター投資の継続
に加え、AI 機能搭載端末の増加など、裾野の広がりが半導体需要拡大にも寄与すると見込ん
だ。また世界経済の緩やかな拡大も半導体需要を押し上げると期待した。この結果、メモリー製
品や GPU などのロジック製品以外の製品でも前年比プラス成長に回帰すると予測した。
※為替レートは、1US ドルに対して 2023 年:140.4 円、2024:150.5 円、2025 年以降:148.9 円を
前提としている。

日本の半導体市場動向(円ベース)
2023 年の日本の半導体市場は、前年比+3.8%、金額では約 6 兆 5,637 億円であった。
2024 年は同+8.7%とプラス成長が加速し、市場規模は約 7 兆 1,345 億円と予測した。
2025 年は同+8.3%と成長が継続し、市場規模は約 7 兆 7,240 億円と予測した。